ある人の勧めを受けて、「あなたは絶対、運がいい」(浅見帆帆子 著)という本を読みました。
2001年に書かれた本で、厚さはちょうど1cmほど。
読むのが遅い私でも90分ほどで読了しました。
自分ではなかなか手に取らなかったであろう本ですが、沢山よいことが書いてありました。
以下、特に刺さった箇所をまとめます。
すべては自分のレベル次第
自分の周りには、自分と同じレベルのことしか起こらない
本書 P.90
良いことも悪いことも、すべては今の自分のレベルにふさわしいからこそ起きていると認識し、それらに責任を持つということです。
ここで、「本当に、その人のレベルに合ったことが起きているか」は重要ではないし、実際には分からないことです。しかしこの考え方を採用した方が、充実した人生を歩める確率は格段に上がります。
なお、「あまりに大きな不幸が起きた時にもこのように思えるか」というと難しいものがありますが、それは単にこの考えを採用するタイミングではないということです。その代わり、例えば大きな不幸に対しては、「良い面と悪い面をそれぞれ公平に見つめる」といったスタンスが有効だと考えています。
唯一絶対の正解がない領域だからこそ、「その時の自分をもっともご機嫌にする考え方」を柔軟に採用したいものです。そのためにも、読書の重要性をさらに感じるようになってきた今日この頃です。
本書では「レベル」という言葉が多用されます。人に対して「レベルが高い / 低い」を判定するのは少々抵抗があるので、私は脳内で「レベル → 精神性」に置き換えて読みました。
「精神性」の定義は難しいものがありますが、内省を重ね、自己研鑽を続ける人は精神性が高いイメージです。
人生はらせん階段
わたしは、人の精神レベルと物事の起こる関係というのは、「らせん」になっていると考えます。上に行けば行くほど、レベルが高くなっていきます。
本書 P.133
本書を読んで最も印象に残ったのがこの図です。
上から見ると同じような問題で悩んでいても、横から見ると前回よりも自分のレベルが上がっているため、よりスムーズに解決できるようになっていることを示しています。
私自身の人生を振り返っても、まさにこの「らせん構造」を少しずつ上っているように思います。
日々悩みは尽きませんし、ミクロの視点では時々後退しているように感じる時すらありますが、遠くから見れば全体としては前に進んでいます(と信じたい)。
ここからは私見ですが、よく出会う問題(=らせんの「軸」に相当)にラベルをつけておくことは有効です。
例えば私の場合、最近の主な軸は以下の3つです。(カッコ内は平均的な発生頻度)
①「感謝・あるものに目を向ける」(毎日)
②「課題の分離」(3〜4日に1回)
③「怠惰な自分との闘い」(5分に1回)
軸をラベル化するメリットは、「脳内セルフトークの円滑化」です。
同じ問題に直面した時、つい同じような思考がぐるぐると巡ってしまいます。そうではなく、「また①の軸について考えるタイミングが来ている」と早めに気づいた上で、「前の反省を活かして今回はうまくやろう」という意識を持ちやすくなります。
理想の型を作り、プラスのパワーを溜める
本書の第2章では、「理想が実現する」と強く思い込むことの重要性を説いています。
理想が既に叶った / 叶い始めているという気分に浸りながら、その内容を声に出したり文字に書き起こしたりします。そして何より、「これは叶う」と心の底から信じることで、理想の「型」が作られます。
その上で、あとは「プラスのパワー」を溜めることに徹します。具体的にやることは以下のとおり。
プラス思考で日々暮らし、まわりの人に対していやな気持ちを持たないこと、優しくすること、目の前にあることに一生懸命取り組むこと、なにより明るい気持ちで過ごすことです。そうしていると、「ふと気づいたら現実になっていた」という状況が必ずやってきます。
本書 P.57
同種の考え方として、世界的ベストセラーのタイトル「思考は現実化する」が思い浮かびました。
または、心理学用語の「自己実現的予言」「プラセボ効果」「ビジュアライゼーション」なども近い意味でしょうか。
「理想は実現する」はもちろん普遍的な真理ではないものの、人生を好転させるための効果的な考え方であることは間違いないようです。
ここでも、個人的によりしっくり来る表現として、「プラスのパワーを溜める」→「徳を積む」に変換して読みました。お天道様は見ている的な考え方はとても好きです。
まとめ
今回は浅見帆帆子さんの「あなたは絶対!運がいい」の読書メモを書きました。
一部の内容にはややスピリチュアル過ぎるという感想を持ちましたが、基本的には納得しながら読み進めました。
心の持ち方が人生を大きく左右することを実生活でもひしひしと感じるので、このような本を読みながら、精神性を養っていく2025年にします。