2023年5月31日にTOEIC(オンラインIP試験)を受験し、悲願の900点を突破しました!
2019年9月の公開テストで890点を取ってから、実に3年8ヶ月振りの自己ベスト更新でした。
今回の記事では、「私が900点を越えるために行った学習法」や、「オンラインIPを受ける際の注意点」について書きます。
- 「TOEIC 900点の壁」に長年阻まれ続けている方
- オンラインIPを受ける際の注意点・テクニックを知りたい方
※どちらも先月までの私のことです。
私のTOEIC遍歴
学生時代
就活前、大学院修士1年時に840点を取得。
主な参考書としては、「TOEIC L&Rテスト 直前の技術」という、いわゆるテクニック本を使っていました。
社会人(前職時代:〜2022年)
海外部署への異動を希望していたため、上司へのアピールとしてTOEICを再勉強。当時の目標は社内基準の「Aランク=860点」でした。
結果、2019年の公開テストで890点を取得。900点を越えられなかった心残りはありつつも、目標を達成したことで一定の満足を得ました。その後、しばらくTOEICからは遠ざかります。
(※結局、海外部署への異動が叶う前に、前職からは転職を決断するに至りました)
この時のスコアアップを支えてくれた参考書も、学生時代と同じ「直前の技術」シリーズでした。今は2018年版が最新のようです。同書の対象読者は「600〜800点を目標スコアにしている受験者」とのことですが、800点代後半の受験者にとっても有用なテクニックが書かれていると感じました。
社会人(転職後:2023年〜)
転職に伴い、本格的に仕事で英語が必要になったため、TOEIC熱が再燃。
スコアの推移は以下のとおりです。
・2023年3月5日 850点(公開テスト)
・2023年5月12日 860点(IPテスト1回目)
・2023年5月31日 925点(IPテスト2回目)
あやうく「800点台の沼」にはまりかけましたが、リスニング対策とPart5対策に重点を置き、最後の1ヶ月は1日2〜3hの勉強を継続した結果、900点を越えることができました!
900点突破のために行った学習法
公式問題集を中心に、現在は以下の書籍で勉強しています。
書店に何度も足を運んで、「自分が気に入ったもの」という観点で厳選した本たちです。(紆余曲折を経て、最近ようやく決まりました)
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9
- TOEIC L&Rテスト 990点攻略
- TOEIC L&Rテスト 990点攻略(文法・語彙問題1000)
- TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
- TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ
上記の参考書を満遍なく進めつつ、時間対効果の観点からPart1, 2, 5対策に比重を置きました。
特にPart1, 2に関しては、ディクテーションを取り入れました。(音源は公式問題集を使用)
今までディクテーションはほぼやっていなかったのですが、「公式問題集の話者は、実際のテストと同じ」という情報を知って、彼らの発音の癖に徹底的に慣れることを目的に実施しました。
ディクテーション時は書くことに時間をかけ過ぎないよう、使い捨てノートに走り書きする程度に留めて、その後のシャドーイングの時間を多く確保するように気をつけました。
私が苦戦したのは「イギリス人女性」と「オーストラリア人男性」のお二方だったので、気になる箇所は30回以上繰り返し、速度も0.25〜0.5倍速にして聴き込みました。(Audipoというアプリを愛用しています)
今回に関しては、このディクテーション&ひたすらシャドーイングが特に奏功したのではないかと思っています。
オンラインIP試験の対策
私の場合、2023年5月に初めてオンラインIP試験を受けました。
公開テストとは色々勝手が違うので、対策も少しだけ変わってきます。
問題構成や時間配分など、下記のサイトが非常に参考になりました。
この場を借りて感謝申し上げます。
その他、私が自分なりに編み出したテクニック(?)を、備忘を兼ねて以下に箇条書きで記載します。
- Part3, 4の先読みはほとんど不可。”Questions ◯◯ー◯◯ refer to the following message.”が読まれる5秒程度の間に、最初の設問2つにさっと目を通す。この時、主語と動詞に着目する。設問の3問目は「次に起こることは何?」が聞かれると割り切って、先読みは諦める。
- 本文の読み上げが始まったら、目をつぶって音源に全集中する。一言も聞き漏らさない集中力と、チャンクで理解&記憶保持を意識する。当事者意識を持って、感情移入しながら聞く。
- 本文が読まれ終わった瞬間から、自分で設問と選択肢を大きな声で読み上げながら問題を解く。
※この時ばかりは元音源が思考の邪魔になるので、自分の声でかき消すイメージ。オンラインIPだからこそ可能な解き方。(公開テストの時はもちろん音読はせず、自分で耳を塞ぎながら黙読しています) - PC環境は、必ずしも大画面ほど良いとは限らない。特にPart5において、「次へ」ボタンが遠くなってストレスに感じた。(私の場合、13インチのMacbookで受験した方が解きやすかったです。次回はiPad Pro 12.9で受けてみる予定です)
- Macで受験する場合、ホットコーナーは全て解除しておく!(1回目の受験の際、カーソルを右下に動かした瞬間に画面ロックを発動してしまって焦りました)
上記のとおり、オンラインIP特有の対策は必要ですが、「試験時間が1時間と短いため集中力を保ちやすい」「自宅で最高のリスニング環境を用意できる」という点は、スコアアップに圧倒的に有利に働くと感じました。
試験当日の過ごし方
- 朝起きたらできる限り日本語に触れず、公式問題集の音源を聴きながら過ごす。
- 試験前にはPart6, 7の公式問題集を解いて、脳の暖機運転を行う。
- 試験を始める直前に、10分間の瞑想を行う。(YouTubeの瞑想用BGMを使用)
編集後記
オンラインIPではあるものの、憧れの「900点ホルダー」の仲間入りを果たせたことは本当に嬉しいです。
ただ、ここで満足せず、次の目標である960点を目指してこの勢いのまま走り続けたいと思います。(逆に、今回を逃すと一生この目標は達成できない気がします…)