私の職場では、朝礼の司会を輪番制で実施しています。
周知事項を確認した後、司会が「ひとことシェア」として約1分間のスピーチを行います。テーマは自由で、最近読んだ本から得た学びや、日々の生活の中で得た気づきをシェアします。
このひとことシェア、職場の中で私が一番気合いを入れて臨んでいる自負があります。
日頃のネタ探しから、構成や言葉選びにも注意し、「渾身のひとことシェア」を毎週作っています。
かれこれ1年ほど続ける中で、「定期的かつ複数のアウトプットの場をもつこと」のメリットを強く感じるようになりました。
具体的には、以下の3点です。
- 情報収集のアンテナが高くなる。
- 要点を簡潔に話す能力が向上する。
- アウトプットの抵抗が減り、インプットが加速する。
上記のうち、1.と2.は言うまでもありません。
3.については少し説明が必要なため、今回はこれを記事にしました。
アウトプットの効用を再認識し、日々のインプットを増やすきっかけになれば嬉しいです。
アウトプットの抵抗が減ると、インプットが加速する
アウトプットの抵抗を減らす
私はこのブログで毎月2つの記事を書いているので、毎週のひとことシェアと併せて、月に6回程度のアウトプットの機会があります。
これらのアウトプットについて、最初の頃は大きな抵抗がありました。
特に、初めて書いたブログ記事の「投稿」ボタンを押す時の緊張は今でも鮮明に覚えています。
「誰がどんな感想を抱くだろうか」「稚拙な文章と思われないだろうか」など、自分の思考力や文章能力をインターネットの海にさらけ出すことに対して、反発する心の声は大きかったです。
当時感じていた抵抗は、今では約1/1000ほどになりました。
ブログの下書きが「できた!」と思った次の瞬間には「投稿」ボタンを滑らかにクリックします。
これは「いかに読んでくれる人が少ないか」を知ったことが大きいですが、純粋に場数を踏んだことも影響しています。
20記事を越えたあたりから、自己認識が「ブログを頑張ろうとしている人間」から「ブロガー」(=ブログを日常的に更新する人間)に変わったことで、ブログ記事を投稿する自分に違和感が無くなりました。
朝礼ひとことシェアも同様です。
私の所属するチームは9名と決して多い人数ではありませんは、もともと緊張しいなのでスピーチへの抵抗はありました。
それが、このブログと共に1年ほど継続する中で、今では毎週自分の朝礼の日が楽しみにさえ感じるようになっています。
インプットの加速
アウトプットの抵抗減に反比例して、インプットの量は増えました。
ブログも朝礼シェアも、第三者から見た評価はともかく、少なくとも自分は納得のいく(=自分が有益と感じる)クオリティのものを発信すると決めています。
そのためには、インプットを増やす必要があります。
感覚をつかめていない最初のうちは苦労しました。
「これはいい!」と思った本についてブログ記事を書き始めても、文章が1記事分には至らず、ボツになるものも多くあります。結果、私のMacのメモ帳には大量の「中途半端な下書き」が積み上がっています。
ここで、複数のチャンネルを持っていることが活きます。
つまり、ブログ記事としては日の目を見なかったネタ達が、ひとことシェアのネタとして使えます。「中途半端な下書き」の要点を抽出して、起承転結の形式にまとめれば完成です。
「結局言いたいことは何か」を考えながら言葉を削ぎ落としていくこの過程は、文章力を磨くうってつけのトレーニングです。最近読んだ書籍『言葉にできるは武器になる』では、「言葉の先鋭化」として紹介されていました。
逆パターンもあります。
ひとことシェアで語った内容についてさらに思索を続けていると、ブログ記事になることも少なくありません。
タイプの違う複数のアウトプットの場をもっていることで、本を読む時も「どちらかでは使えるだろう」と気楽に読み進めることができます。
アウトプットの抵抗が減った結果、インプットの抵抗も減ったことを実感しています。
今では、ひとことシェアのネタは常に渋滞している状態です。
インプットとアウトプットの最適な割合については、「1:9」や「8:2」など世の中で様々な数字が飛び交っていて、もはや混沌とした状態です。実際には、ジャンルや現在の自分の知識レベルによって変わるものだと思います。
今の私には、この2つのアウトプット習慣と、それを意識したインプットは心地よいバランスを保っています。
まとめ
今回は、複数の発信の場をもつことによる「インプットを加速させる」というメリットについて書きました。
「複数チャンネルを持っている」といっても、私にはこのブログと職場のひとことシェアだけなので、決して大したものではありませんが、そこから得た気づきが誰かのお役に立てば嬉しく思います。
まずは「定期的なアウトプットの場を2つ設定する」ことから始めてみてください。
続編として、次回は「インプットの物理的ハードルを下げる」というテーマで記事を書きます。
今回の記事は以上です!
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 前回の記事では、「複数のアウトプットの場を持ち、インプットを加速させましょう」ということを書きました。 […]