私がブログを書く目的のひとつが、「文章力を鍛えること」です。
毎回、ひと記事あたり約2時間をかけて、ああでもない、こうでもないと文章を練っています。
これを2年以上続けてきたことで、普通の人よりも文章にこだわりを持つようになりました。
最近では目に入るすべての文章に対して「より洗練された表現」を考える添削マシーンと化しています。
どんなルールで添削しているかを一度言語化しておきたいと思い、今回の記事を書きました。
仕事・プライベートを問わず、読者の皆様が文章を書く際の参考になれば幸いです。
図書館で出会った注意書き
練習問題として、先日図書館で見かけた以下の注意書きを使います。

6行という短い文の中に、添削したいところが山ほどあります。
皆さんもぜひ、一旦スクロールを止めて考えてみてください。
もし添削するなら、どんな風に直しますか?

(シンキング・タイムの余白のつもり)
以下、私目線で気になるポイントを記載します。





全体的に、ひらがなと漢字のバランスも気になるところです。
その他、冒頭2行において、「よ」と「う」の間で改行が入っているのも、個人的には看過しがたい点です。
上記を踏まえた修正案が以下です。
内容の重複を避け、文字を一つでも少なくした上で、主に子供向けの注意喚起であることを考慮してひらがなを多くしました。
⚠️警告(使用上の注意)
・ぶらさがらないこと。
・ゆすらないこと。
・テレビ以外の物をのせないこと。
ちょっとした未来予測
今回は、図書館で見かけた詠み人知らずの文章を勝手に添削してみました。
この図書館は築50年以上が経っており、この注意換気シールも相当に年季の入ったものだと思われます。
昭和の時代から、時を超えて私の文章力を鍛える機会を提供してくださった先人に感謝します。



このシールの文章を考えた人は、2025年にこんな零細ブログ上で添削されるとは夢にも思わなかったことでしょう。
将来AIが普及すれば洗練された文章しか目にしなくなるはずなので、このような文章に出会えることは貴重になっていくかもしれません。
ちなみにChat GPTに今回の元文章を添削してもらったところ、以下のような答えが返ってきました。


タイトルの表現には「なるほど!」となった一方で、本文部分では二重否定の致命的なミスが残っていました。
また、「ものをのせない」は意味的に重大なパラドックスを含んでいます。(テレビも乗せられない)
ある意味では原文に忠実とも言えますが、少なくとも現時点では人間の最終チェックが必要なようです。
まとめ:人としてのバランス感覚が大事
私のいわゆる「添削癖」は、最近エスカレートしています。
社内のチャットツールを使っている時や、本を読んでいる時など、あらゆる文章を読む場面で「文章の洗練度合い」を考えてしまうので、ちょっとした生きづらさを感じるレベルになっています(苦笑)
文章が洗練されていようといまいと、読み手に意図が伝わればその文章の目的は達成されています。
自分の文章には厳しく、他人の文章には寛容的になることが大切と感じる今日この頃です。



