突然ですが、あなたの人生のミッションは何ですか?
この質問に即答できる人は、世の中にどれだけいるでしょうか?
今回、6月から受講してきた3ヶ月のライフコーチングが終盤に入り、私のミッションを言語化するに至ったため、思考の整理を兼ねて記事にしました。
個人的に、時間はかかるがやった方がよいことNo.1と考える「人生のミッションの言語化」。
読者の方にとって、私の例が何らかの参考になれば幸いです。
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは
経営学者のピーター・F・ドラッカーは、企業の存在意義や方向性を示す方法として、「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)」の3点を定めるべきと提唱しました。
各用語の意味について、こちらのサイトの説明が分かりやすかったので一部引用します。
- ミッション:企業の存在理由・社会へ提供する価値
- ビジョン:企業の将来の展望や、目指すべき未来の姿
- バリュー:企業全体で共通して持つ価値観
ドラッカーは企業について述べましたが、個人の人生単位でも同様にMVVを決めるべきと感じます。
私は転職を考え始めた30歳過ぎ、ようやく真剣に「自分の人生の目的は何だろう?」といったことを考えるようになりました。本来は、大学受験時・就職活動時など、人生のもっと早い段階から考えておけばよかったと思います。
過ぎた時間は戻らない & 人生一度きりなので、これから真剣に考えます!
「自分という会社を経営する目線を持て」という言葉を、以下の本で読んだことがあります。
どんな環境で働くかに関わらず、主体的にキャリアを作っていくために大切なマインドです。そしてこれは、「人生のMV」を言語化することから始まるのだと思います。
私のこれからのミッション・ビジョン
MVVのうち、今回はまずMV(ミッション・ビジョン)を言語化しました。
それがこちら↓
- 私のミッション:お客様と信頼関係を築き、その人が真に望む方向へ進む伴走者となる
- 私のビジョン:良い習慣を身につけて、紆余曲折も含めて人生を楽しめる人が増えている
今後変わっていく可能性はありますが、今の私にはとてもしっくり来る言葉たちです。
このブログを書き続ける理由も、上記のMVと完全に一致しています。
以下、キーワードを説明します。
「真に望む方向」:ここを見極める
いくら強固な習慣を身につけても、それが望む方向と一致していなければ意味がありません。
勉強で言えば、資格取得そのものが目的化している人は世の中に一定数いるように思います。(過去の私を含む)
そうではなく、「資格を取って何をしたいか」「そもそもその資格は本当に必要か」「あなたはどんな人生を送りたいか」を問いかける存在になりたいという思いがあります。
「信頼関係」「伴走者」:親密性への自負
私のストレングス・ファインダーの最上位資質は「親密性」です。(2位は学習欲、3位は分析思考)
親密性は、1対1の関係で特に力を発揮します。
お客様から信頼され、「この人の言うことなら聞いてみよう」「この人と約束したからには頑張らなきゃ」と思ってもらえるような伴走者になりたいと強く思います。
ベストセラー「嫌われる勇気」では、「すべての悩みは対人関係」という言葉が登場します。
この裏返しとして説明される「われわれの幸福もまた、対人関係のなかにある」も真実に近いと感じているため、お客様との信頼関係を構築するプロセスも楽しみながら働けたら最高だと思っています。
「良い習慣」:習慣形成へのこだわり
私が現在の「社会人教育」の業界に転職したのは、「勉強し続ける大人を増やしたい!」という思いからでした。
この思いは、「諸外国と比べて日本の社会人の平均勉強時間が著しく低い」という統計データを見たり、前職で「勉強しない、自己研鑽を放棄したように見える大人」(いわゆる働かないおじさん)を目にする中で芽生えた社会的な使命感に起因します。加えて、自分自身が継続的に勉強することで、人生を良い方向に進めてこられたという経験も影響しています。
「お客様」として、一旦は「大人(忙しいビジネスパーソン)」を想定しています。
理由は「仕事の勉強の両立が、とても難しい」ことに尽きます。
大人にとって、自己研鑽の強制力はありません。別に勉強しなくても生きていけます。さらに現代では、スマートフォンという究極の暇つぶし兵器が容赦なく時間を奪っていきます。
一度きりの人生を充実させるために、心の中では勉強をした方がよいことは分かっているが、それができずに苦しんでいる。毎週末を無為に過ごしてしまい、その度に後悔の念に襲われている。。。そんな人たちの力になりたいと切に思います。
家庭を持っている方なら、勉強する大人の背中を見た子供も感じるところがあると思います。
そんな「勉強の連鎖」が生まれたら良いなと思い、まずは我が家の中で実践している最中です。今のところ、娘や妻に対して良い影響が出ているような気がしています。
「紆余曲折を含めて人生を楽しめる」:人生の達人を増やす & 自分も目指す
「良い人生 = 順風満帆な人生」ではないことを、30代も半ばに差しかかった最近、ようやく実感と共に分かってきました。
どんなに良い習慣で生活を埋め尽くしても、降りかかる困難から解放されることはあり得ません。
「挫折ゼロ・困難ゼロ」の人生ではなく、苦しい状態も成長の好機と捉えられるようになることが究極の境地です。
私自身もまだまだ修行中の身ですが、お客様と一緒に自分自身も学び、成長していきたいと思います。
個人的には、「私は完全に悩みゼロです!」と言い切る人がいたら、逆に胡散臭く感じてしまいます(^ ^;)
先週から、職場の同僚の紹介で知った「『これでいい』と心から思える生き方」という本を読み進めています。本の中で、「人生の達人とは、悩んだり葛藤したりすることがなくなった人ではなく、それらを楽しめるようになった人」という一節があり、激しく共感しました。
今後に向けて
めでたくミッション・バリューが定まったため、これからはHOWの部分を考えていきます。
現時点では「1on1のコーチングサービス」が最有力候補で、自分の特性を強みとして活かせる分野を探索中です。
ほんの数年前まで、前職の会社で深刻なやりがい不足に悩んでいた自分のことを考えれば、これはとてつもなく大きな進歩です。当時の私は、会社が掲げるMVをそのまま自分のMVでもあると信じようとして、苦しくなっていました。
今は他でもない自分自身のMVがクリアになり、その達成のために今の会社で経験を積むことを「選んでいる」という感覚を持てています。終身雇用を前提に会社選びをしていた新卒時の私からは考え方が大転換しましたが、今はこちらの方が遥かに健全な意識であると感じています。
結局、仕事は手段でしかありません。
これからも、「どんな人生を送りたいか」を掘り下げて考えながら、行動を重ねていきます!
コメント
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[…] 自分のミッション・ビジョンを言語化できたほか、人生を良い方向に進めるための気づきをいくつも得ることができました。 […]