あなたは日々、SNSやニュースの閲覧にどのくらい時間を使っていますか?
ネットサーフィンによる時間の浪費は、現代を生きる多くの人が抱える悩みだと思います。
過去の私も、X(旧Twitter)の沼にハマっていた時期がありました。
タイムラインをひと通り読み終え、一度閉じたはずのXを次の瞬間にまた開き、新しい情報を熱心に探している──。そんな自分に気づいて自己嫌悪に陥るまでがセットでした。
スマホを開けば指が自然と特定のアイコンに吸い込まれていく感覚は、共感いただける方も多いのではないでしょうか。
私はある時にこの状況に危機感を覚えて、システム面での対策に着手しました。
具体的には、「One-Sec」というブロックアプリを導入することで劇的に状況を改善できたので、今回はこの名作アプリをご紹介します。
One-Secの魅力
One-Secの仕組みはシンプルです。
特定のアプリやWebサイトを開こうとすると、事前に設定した時間だけ待つ必要が生じます。
待機中は他のアプリを開くことは許されず、無機質なOne-Secの画面だけを見ていなければなりません。
この待機画面において、デフォルトでは「深呼吸しましょう」というメッセージが表示されます。
このままでも良いのですが、私は英語学習を兼ねて以下のメッセージに設定しています。
“Will the information you’re about to receive affect your life?”
(あなたが今から得ようとしてる情報は、あなたの人生に影響しますか?)
「得る」を能動的な”get”ではなく、受動的な意味の”receive”に英訳しているのが地味なこだわりポイントです。
この問いかけが、性懲りもなくSNSの沼に吸い込まれかけている自分にブレーキをかけてくれます。

「待機中は他のアプリへの切り替え不可」という仕様が強力で、One-Secの開発者は人間心理をよく理解しているな〜と感心します。後述する「待機時間は柔軟に変更可能」という点も秀逸です。
仕組みはシンプルですが、効果は絶大です。
このアプリを導入したことで、私はXをほぼ封印することに成功しました。


私が感じたOne-Secの良さは、主に以下の2点です。
- 設定の柔軟さ
- 待機時間は細かく設定可能(3, 6, 10, 20, 40, 60秒から選択)
- Xなどのアプリだけでなく、ブラウザで開く特定のページにも設定可能
- (注意)無料版では1個のアプリのみ設定可。私は年間プラン(1,990円/年)に加入しています。
- サポートが手厚い
- 公式サイトのマニュアルが親切(Google翻訳で日本語表示可能)
- YouTubeにも分かりやすい解説動画が複数あります(おすすめはこちら)
導入時の注意点
注意したいのは、「いきなりストイックにしすぎない」ことです。
One-Secを導入した時点では、無意識的にXを開こうとするという習慣は続いています。相変わらず指はそのアイコンに吸い込まれるし、何か新しい情報を得たいという衝動も起こります。
ここで初回から60秒待たされる設定にしていると、あまりのストレスに「One-Secを削除する」という本末転倒な事態に陥ります。(経験談)
おすすめは、1週間ごとに20秒→40秒→60秒のように段階的に待機時間を引き上げていくことです。
皆さまにはくれぐれも私と同じ愚行を繰り返して欲しくないと切に願います。
マインドも整える
XやYahooニュースを眺めていても、自分の人生が好転することはほとんどありません。
もちろん、学びや気づきを与えてくれる良質な投稿もあります。
例えば私はアナゴさん(@anago_monster)という方の投稿を読むのが好きです。毎朝5時台にオンライン英会話に取り組む彼の継続力には畏敬の念を覚えます。
このような情報にときどき触れるのは良いのですが、ただしそれも「内容と頻度を厳選して見る」ことが重要だと感じます。



SNS側から「受け取る」のではなく、「自分から取りに行く」という姿勢が大切です。
加えて、マインド面からのアプローチも大切です。
具体的には、名著『News Diet』を読むことです。詳細は過去の書評記事をご覧いただきたいのですが、「ニュースを断ち、自分の人生に集中すること」の意義を教えてくれます。


おわりに
今回は、私がOne-SecによってSNS依存から脱した方法を紹介しました。
最初は「たかが数十秒待たされるだけ」と思っていましたが、その数十秒が行動を変えるトリガーになりました。
Atomic Habits の副題 “Tiny Changes, Remarkable Resulets.”(小さな変化、目覚ましい結果)の意味を、私はまさに体感しています。
一度きりの人生、自分が本当に集中したいことに時間とエネルギーを注ぐために、皆さんもぜひOne-Secを導入してくださいね!

