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頭の中を可視化する(脳内の定期健康診断)

この記事はプロモーションを含みます

妻からLINEで、唐突に以下の質問を受けました。

今のあなたは、仕事・将来の夢・家族のこと以外に考え事ってある?

返答を考え始めると、自分の頭を整理するのに役立つ気づきがいくつもありました。
妻から質問の真意はまだ聞いていないものの、現時点での思考をまとめておきます。

目次

「頭の中」という切り口で書き出す

ジャーナリングという瞑想方法があるように、「書く」ことの有用性は今更ここで語るまでもありません。

書く内容について、ジャーナリングの入門書では「何でもよい。『書くことがない』という気持ちを書くのもOK」と紹介されることもありますが、個人的には若干の不親切さを覚えていました。

私は毎日欠かさずに振り返り日記を書いています。
内容は単なる出来事の羅列ではなく、自分が感じたこと・考えたこと・明日以降に活かす学びなどです。
振り返りの大切さを感じながら続けてきたものの、最近は緩やかなマンネリ化を感じていました。

今回の妻からの質問を受けて「頭の中」という切り口で絵を書いてみると、約1分で下図のような「脳内マップ」が出来上がりました。

私の脳内マップ(2024年9月現在)

超絶シンプルな図ですが、書いてみて感じたメリットは以下の3点です。

「現状の整理」にフォーカスできる

単に「思考を書く」とした場合、人は「次にどうしよう」というNEXTアクションまで考え始めます。
これが常に悪いわけではありませんが、「頭の中を書き出す」とすることで、一旦は「現状」にフォーカスすることができます。「現在」という瞬間のスクリーンショットを撮るイメージです。

脳内を占有する「お得意様」が分かる

完成したシンプルな図からは、「脳内の有限なスペースを、何に割いているのか」がひと目で分かります。
また、普段の思考中も「この間書き出したあのことでまた悩んでいるな」と自分を客観視できるようになります。

手薄になっている領域が分かる

完成したマップを眺めていると、「これに◯割しか思考を割けていないのはマズイのでは」と気づきます。(例:仕事のスペースが大きすぎる & 家族について考える時間が少なすぎる)

また、後から新たな考え事が浮かんだ時、「これも大切なことではないか。もっとこれについて思考する時間を増やそう」というアクションにつながります。(例:実家の両親のことを最近考えていなかった。週末に電話してみよう)

脳内マップの作り方

使用するツール

圧倒的に手書きをおすすめします。文字の大きさを直感的に変えられることが決定的に重要です。
A4の紙とペン、またはiPadの手書きノートアプリ(例:フリーボード)でも代用できます。

「こと or 人」という観点

脳内マップは、「こと」ベースと「人」ベースの2通りを作ると、それぞれに見えてくるものがありました。

最初に作るのは「こと」ベースです。
代表的なカテゴリは「仕事」「家族」「将来」「趣味」などでしょうか。
大きな分類で、自分の頭が何に占められているかが分かります。

「こと」ベースのマップが完成したら、一旦外枠だけを残して内部の文字を消した後、各カテゴリに登場する「人」を書いていきます。

「人」ベースのマップ例は下図のとおり。

脳内マップ(人ベース)

文字の大きさは、脳内におけるその人の登場頻度・考えている時の感情の振れ幅に基づき、直感的に決めます。

さらに、その人のことを考える際に明るい気持ちになることが多ければ、名前の横に「+」を添えます。
「+」マークが少ない場合、人間関係が望ましい状態ではない可能性が高いです。

「+=肯定」ではありません。「明るい」という感情にフォーカスすることがポイントです。安易なカテゴリ分けを避けるため、マイナスはあえて付けないようにします。

管理人のつぶやき

実際は、誰にとっても一番大きな登場人物は「自分自身」ですが、このマップを作る時は他者にフォーカスします。ちなみに、自分に「+(あるいはー)」を付けるのは慎重になるべきです。

(応用編)「過去の自分」や他者の脳内マップを作る

「過去の自分」バージョン

過去の日記などを読み返しながら、当時の自分の状況を思い出してマップを作るのもおすすめです。

特に「人」ベースのマップを作ると、今とは登場人物が変わっていることを認識し、現在一緒にいる人達も、決して当たり前にそこにいる訳ではないことに気づきます。
以前に紹介したバケットリストと同様、脳内マップも定期的に更新することで見えるものがあります。

「他者」バージョン

超・応用編として、他者の脳内マップを作ることもできます。

想像力を最大限に発揮して、その人になりきったつもりで描くことがポイントです。
大切なのは、その人の正確な脳内マップを再現することではなく、以下の気付きを得ることです。

  • 私たちは無意識的に、自分の頭の中の考え事の割合(≒重要度)が、相手にとっても同じだと考えてしまう。
  • どんなに自分にとって大切な人でも、相手からもそうであるとは限らない。(お互い様)
  • 他者の脳内マップは書けない部分が大半である。
管理人のつぶやき

この項目を書きながら、親友の結婚式に出席した時のことを思い出しました。その親友とは20年来の付き合いで、小学生の頃は休み時間も放課後も常に一緒に遊んでいました。お互いにとって中心的な存在だった時期が確かにありましたが、今はそうではないことを実感して一抹の寂しさを覚えました。(伝わるでしょうか…)

まとめ

今回は、妻から唐突に受けた質問をきっかけに感じたこと・考えたことを記事にしました。

「こと」バージョン、「人」バージョンとも、脳内マップは健康診断のように定期的なチェックが必要です。
望ましい状態か?固定化していないか?
劇的な変化でなくともよいので、日々少しずつ見直しをやっていこうと思います。

ちなみに、この記事を書き終わった後で、妻に冒頭の質問の意図を尋ねたところ、「あなたが仕事や将来の夢のことを存分に考えられるのは、私が家のことをほとんどやっているからということに気づいて欲しかった」とのこと。
すまぬ妻よ。。。

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この記事を書いた人

良い習慣と「ハクナ・マタタ」の精神で、充実した人生を目指す30代男です。
異業種ベンチャーへの転職を機に、ブログとTwitterを始めました。

【興味・関心】
 読書、英語学習(TOEIC 現在935)、子育て、筋トレ、資産形成

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