最近も相変わらず、ゴキゲンに生きるための習慣を追究しています。
その中で感じるのが、「世界の良い面に目を向けること」の大切さです。
20代の頃の私は、ニュースに触れるたびにモヤモヤし、不機嫌になることが日常でした。
特にネガティブな政治系のニュースを苦々しい気持ちで見ては、実家の父と政治談義を繰り広げたりしていました。「日本はどうすべきか」という明らかに影響の輪の範囲外にあることに気を揉み、今思えば不毛な時間を過ごしていました。
現在35歳の私は、自分の影響の輪の狭さを自覚するとともに、その外側の「関心の輪」の作り方にも気をつけています。すなわち、世界の良い面に目を向けるように努めています。
私が実践する、より良く生きるための思考習慣を今回は紹介します。
名著『FACTFULNESS』と自分の日常
『FACTFULNESS』という世界的ベストセラーがあります。
ビル・ゲイツ氏が全米の大学卒業生に無償配布したことでも有名な本書では、平均寿命や乳児生存率、教育水準などのデータを通して、「世界は確実に良くなっている」ことが語られています。
文句なしの良書ですが、この本を読むことに加えて、「自分の身近な世界の良い変化」に気づく努力が大切と考えます。過去の何気ないシーンを丁寧に思い出していくと、今では当たり前になっている日常の裏に目覚ましい進歩があることに気づきます。
【身近な世界の良い変化の例】
- スマートフォン
- そもそも通信できるのがすごいことで、どういう原理なのか未だに私は分かりません。高1の時に初めて手にしたガラケーの時点で画期的でしたが、今やスマホさえあれば情報収集で困ることがありません。英語学習の効率も飛躍的に高まりました。
- コンビニ商品の質
- 私が中学生の頃は「安かろう悪かろう」の代名詞のように扱われていましたが、今では無添加を売りにしたお惣菜も展開されています。味の面でも劇的に美味しくなっています。
- 無印良品
- 昔は正直、私の中では「100均に毛が生えたようなお店」というイメージでした（失礼）。現在は「良質な商品をリーズナブルに手に入れられる場所」として認知されていると思います。
- BASE FOOD
- 完全栄養食を目指した商品で、私は定期便で1年以上お世話になっています。商品とともに送られてくるニュースレターからは、「栄養と味を高次元で両立させる」という強い熱意を感じます。カビ混入事件で一時期叩かれていましたが、なんとか立ち直って、これからも魅力的な商品をどんどん生み出して欲しいと切に願っています。
考えてみれば、医療・通信・物流・飲食・娯楽など、あらゆる側面で20年前より格段に便利で豊かな暮らしが実現しています。100年前と比べたら完全に別世界です。
これらが当たり前ではない時代があったと思い出すだけで、先人達の努力に対する感謝の気持ちが湧いてきます。
人間関係も同じ
この「良い面に目を向ける」習慣は、人間関係でも大切です。（特に夫婦関係）
誰にでも必ず欠点はあります。さらに私たちは他人の粗探しをしやすい傾向を持っているため、「良いところだけ見る！」と決意して初めてちょうど良いくらいのバランスに落ち着くと感じています。
私の愛読書『まず、ちゃんと聴く』には、「ゾーン3へのフィードバック」という考え方が紹介されています。
これは、「発生頻度は低いがポジティブな行動」を積極的に見つけて感謝を伝えるというものです。これを習慣にすることで相手の見え方が変わり、関係性も良くなっていきます。
管理人のつぶやきゾーン3へのフィードバックは、自分自身に対しても有効です。
おわりに：プライミング効果をうまく使いこなす
私の人生の目的は「ゴキゲンな時間の最大化」であり、そのためには「普段からどこに意識を向けるか？」が何より重要です。
・世界の良い面は何か？
・この人の素晴らしいところはどこか？
上記の質問を心の中で問いかけ続けることで、目や耳から入ってくる情報が同じでも、脳が認識する情報が自然と変わっていきます。
いわゆるプライミング効果というもので、ポジティブ側にもネガティブ側にも強力に働くので注意が必要です。
世界の良い面に対する感謝に満ちた人生と、悪い面ばかりを見つめてずっと不機嫌な人生。
どちらが自分の望む生き方かは明白なので、これからも思考習慣の改善を続けます。
