最近、意思決定の質を上げるために、「頭の中で使う言葉」を意識しています。
具体的には、以下の2点です。
- 「でも」の封印
- 「やるだけなんで」
上記以外にも気に入っている言葉は沢山ありますが、一日の中で意識できるのはせいぜい2つ程度が私の限界です。実際には、2つを同時に意識するのも難しい時が多いです(苦笑)
ただ、たとえシンプルな2つの言葉であっても、思考に及ぼす影響は大きいと感じています。
以下、それぞれの言葉を説明します。
「でも」の封印
これは、元プロ野球選手の高森 勇旗さんの著書「降伏論」の中で紹介されていたもので、「禁句を作る」というテクニックです。
高森さん曰く、「数ある言葉の中でも、自己変革の最初の敵であり、最強の敵となる言葉」が「でも」だそうです。
脳内会議において、ほとんどの場合「でも」の後には「行動しない理由」が続きます。
それは変化を避けて、「今までの自分」に留まろうとする思考です。自分が現状に満足しておらず、変わりたいと思うのならば、「でも」は今すぐに封印しなければならないのです。
やってみると分かりますが、この「でも」は極めて出現頻度の高い言葉です。
例を挙げると、
- (朝)起きて支度をしなければ。でも、寒いし眠いし、もう少しだけ寝ていよう。
- (昼)決めた時間になったから英語学習を始めなければ。でも、今日は他にやることがあるからいいか。
- (夜)晩ご飯は腹八分目に、健康的な食事をとろう。でも、たまには自分が食べたいものを優先してもよいだろう。
といった具合で、小さなものを含めれば5〜10分に1回は考えているような気がします。
そして、必ず「でも」の後にはイケてない意思決定が並びます。
ここで大事なのは、「でも」が頭の中に浮かぶこと自体はNGではなく、まずは「でも」に気づいて、その後に「でもを打ち消す」という訓練を繰り返し行う必要があるとのことでした。
1回や2回では何も変わらず、毎日数十回の反復練習を何ヶ月も続けた先に、「でも封印人間」が完成するようです。
書籍「降伏論」の中では、「一応」と「ちょっと」も、封印すべき言葉として挙げられています。
「一応、という言葉を無意識に使い続けていると、すべてのことを”一応”で片づける人生になる」という言葉はグサリときました(^ ^;)
「やるだけなんで」
これも高森さんが紹介されていた言葉です。
高森さんの知人に、毎朝5時からトライアスロンのトレーニングをしている方がおられます。前日が飲み会だろうと、深夜1時まで仕事をしていようと、必ず翌朝の5時には練習場所に現れる鉄人です。
彼にその秘訣を聞いたところ、「自分でやると決めたことをやるだけなんで」という言葉が返ってきたそうです。
失礼ながらこの話を聞いた時、私は「その方はサイコパスなんじゃないか,,,」と思ってしまったのですが、よくよく考えるとこれぞまさに「習慣化の極致」であると感じるようになりました。
その日のモチベーションが高かろうが低かろうが、決めたことをただやるだけ。
「昨日寝れなかったから」「今日は雨だから」といったやらない理由を探している暇があったら、その時間に行動する。「言うは易し、行うは難し」の典型のような言葉ですが、結局のところこれが真理なのだろうと思います。
ちなみにこの「やるだけなんで」という言葉、先ほどの「でも」と組み合わせると絶大な威力を発揮します。
今までの自分に戻ろうとする「でも」の出現に気づいた瞬間、「でも・・・やるだけなんで!」とつなげることで、やるしかない状況になります(笑)
極めて単純で「脳筋」と呼ばれても仕方のないようなメソッドですが、少なくとも私にとっては今のところ有効です。
まとめ
今回は、高森勇旗さんの著書やYoutube動画の中から、最近私が特に意識している言葉2つを紹介しました。
実は先日、縁あって高森さんの講演を生で聞く機会があったのですが、ご本人の口から発せられる言葉の一つ一つに力が込められており、大いにモチベーションが上がりました。
という訳で、2024年度は「高森さんの教えを自分の中にインストールする1年」に設定しようと思います。
正直難しそう…と思う自分はいるものの、そういう時こそ「やるだけなんで」の精神で自分を鼓舞していきます!
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